更年期と自律神経の関係について
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かせ鍼灸治療院は『更年期を含めた自律神経失調症』の施術に特化して活動している訪問型の鍼灸治療院です。
こちらのページでは東洋医学から見た『更年期と自律神経の関係』について、生理的な変化や、更年期とは何か、などを簡単にお話ししております。
また現代の医学と東洋医学では病気発症の原因やメカニズムなどの捉え方が大きく異なります。
現代医学と東洋医学、その考え方の違いが少しでもご理解いただければ幸いです。
更年期とは何か?
今さらと思われるかも知れませんが、念のため更年期について簡単にお話ししておきます。
climacteric(クライマテリック)=転換期の意味もあるそうですが『更年期』を指すそうです。
女性は思春期を迎えるころ女性ホルモンの分泌に変化が生じ、初潮が始まります。
そして女性らしいカラダを作ったり、月経が始まったりと将来の妊娠や出産に備えて準備が始まりますが、ある年齢になってくると女性ホルモンはその役割を終え、閉経に向けた準備が始まっていきます。これが『更年期』と言われる期間になります。
また女性ホルモンは自律神経と同じく、大脳にある視床下部と言われる部位でコントロールされているため、女性ホルモンのバランスが乱れてくると【自律神経】にも影響があらわれてきます。
更年期の女性が【自律神経失調症】と同じ症状を訴える理由は、このためです。
東洋医学から見る女性の生理的変化
東洋医学最古の医学書は『黄帝内経(こうていだいけい)』という書物になります。
これは中国の春秋戦国時代頃(紀元前770年頃)に原型が出来上がったと言われる医学書です。
その中に『上古天真論』という項目があり、女性の生涯における生理的変化について次のように述べています。
難しいので簡単に、現代風に記します。
女性の生理的変化
- 7歳
- 腎(注1)の働きが活発になり歯が生え替わりはじめ、髪も長くなる
- 14歳
- 天葵(てんき 注2)が至って初潮が起こり、妊娠が可能になる
- 42歳
- 白髪が多くなる
- 49歳
- 天葵(てんき)が尽き妊娠できなくなる
(注1) 『腎』は現代医学の『腎臓』とは異なる臓器です。 東洋医学独特の考えになる【五臓(ごぞう)】を構成する臓腑の1つになります。 ここでは月経を形成するための基礎物質だとお考えください。 |
(注2) 女性は7の倍数でカラダに変化が生じてくると、紀元前の時代から発見されていたことに驚きを感じます。 |
更年期と自律神経失調症の類似した症状
女性ホルモンと自律神経は脳の同じ部位に支配されているため、更年期に見られる不定愁訴と自律神経失調症に見られる不定愁訴は以下のように類似しています。
鍼灸のアプローチ
鍼灸を含む東洋医学には『異病同治(いびょうどうち)』という言葉があります。
これは『異なる病でも治療方法は同じである』ことを意味しており、【更年期に対する鍼灸のアプローチ】は【自律神経失調症】へのアプローチとほぼ同じになります。
まさに『異病同治』となるケースなのです。
東洋医学のベースになる考え方に【五行説】という学問があります。
更年期には五行説に出てくる『腎』と『心』という臓腑が強く関連していると考えられております。
また自律神経失調症にも『腎』と『心』が関連する臓腑であるため、どちらの疾患であっても同じツボを使って施術していくことになります。訴える症状が類似していることも使うツボが似通う理由の1つになります。
ちなみに、当鍼灸院の更年期に対するアプローチ方法の一例を参考までにご紹介しておきます。
興味がある方は【知っておきたい更年期(のぼせ)】のページをご覧ください。
相談してみませんか?
紀元前に書かれた医学書に女性の生理的変化が、かなり正確に記載されていると言うことは、逆に言えば対処方法も見つかっていると言うことです。
繰り返しますが、更年期や自律神経失調症は鍼灸が得意としている施術分野になります。
もし更年期と思われる症状にお悩みでしたら、まずは私とお話しだけでもしてみませんか?
当鍼灸院ではご自宅で相談を承る【無料相談】も行っております。
治療の申し込みなどは一切気にしないで結構です。
個人差はどうしても生じてしまいますが、、先人達の知恵と私の体験や経験などを総動員して、お悩みを少しでも軽減できるように、私はあなたと向き合っていきます。
更年期と思われる症状にお悩みであれば、【こちらのページ】からご相談ください。
連絡をお待ち申し上げております。