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鍼灸は『気』を重要視します

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鍼灸で重要視する『気』

かせ鍼灸治療院のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

東洋医学、とくに鍼灸ではカラダ全身を巡る『気』という目に見えない物質を重視して施術します。
こちらのページでは『気』がどんな順路で体を巡っているのか、お話ししていきます。

『気』は12本の線路を走行している

人体を駆け巡る『気』は、目に見ることは出来ませんが『物質として存在する』と考えなければ、東洋医学はスタートしません。
そして『気』は『経絡(けいらく)』と呼ばれる12本の線路を規則正しく走行しています。

経絡はカラダの上下・左右・前後を結び、必ず『臓腑』と結びついています。

臓腑と結びついている経絡

以下に『気』の走行順を記します。

手の太陰肺経(てのたいいんはいけい)
♦胃の出口付近からはじまり、肺を経由して肩→腕→指先へ至ります
呼吸器系の疾患、腕に付着する筋肉の痛みなどを改善する施術に用います
手の陽明大腸経(てのようめいだいちょうけい)
♦手の示指(人差し指)からはじまり、腕→肩→のど→口→鼻→肺→大腸に至ります
鼻に関わる疾患や肩こり、胃腸症状などの改善に用います
足の陽明胃経(あしのようめいいけい)
♦鼻の根本からはじまり、鼻(外側)→口→胸→胃腸→太もも(前側)→すね(脛骨の際)→足の人差し指に至ります
♦とくに胃腸症状の改善を目的に使用します
足の太陰脾経(あしのたいいんひけい)
♦足の親指からはじまり、足の甲(内側)→ふくらはぎ(内側)→太もも(内側)→腎臓→横隔膜→心臓→舌に至ります
♦足の陽明胃経と同じく、胃腸症状の改善を目的に使用します
手の少陰心経(てのしょういんしんけい)
♦心臓からはじまり、2つに分岐します
a)横隔膜→小腸
b)のど→目→(胸を通過)→腕の付け根→手の小指に至ります
心臓疾患、精神疾患などの改善を目的に使用します
手の太陽小腸経(てのたいようしょうちょうけい)
♦手の小指からはじまり、肩付近で2つに分岐します
a)手の外側→腕の後ろ→肩→アゴ→頬→目に至ります
b)肩→胸→横隔膜→小腸に至ります
耳の疾患や、首・肩こりなどの改善を目的に使用します
足の太陽膀胱経(あしのたいようぼうこうけい)
♦目頭からはじまり、額→頭→後頭部で分岐します
a)肩甲骨と脊椎の内側→腰→臀部→太もも(後部)→膝裏→足の小指に至ります
b)肩甲骨を通り抜けて、上記(a)と並行して膝裏まで降りていきます(膝裏で合流)
腰痛や泌尿器科系疾患の改善を目的に使用します
足の少陰腎経(あしのしょういんじんけい)
♦足の小指裏からはじまり、足の内側→ふくらはぎ内側→太もも内側→腎臓→膀胱→(横隔膜)→肺→のど→舌に至ります。
肺から心臓に向かって一本の連絡路が構成されています。
下腹部痛や胸痛の改善を目的に使用します
手の厥陰心包経(てのけついんしんぽうけい)
♦胸からはじまり、脇→腕→手の中指へ至ります。
胸からは横隔膜を通ってヘソの上辺りへ向かう連絡路が構成されています。
精神疾患や胸痛の改善を目的に使用します
手の少陽三焦経(てのしょうようさんしょうけい)
♦手の薬指からはじまり、手の甲→腕(後側)→肩→3本に分岐します
a)胸を経由してヘソに至ります
b)肩→首(後側)→耳の周囲→頬→目
c)耳(後側)→耳(中)→頬→目じり
耳や側頭部疾患の改善を目的に使用します
足の厥陰肝経(あしのけついんかんけい)
♦足の親指からはじまり、ふくらはぎ(内側)→太もも(内側)→性器を経由→脇腹→胸→口→頭頂部へ至ります
性器、泌尿器症状などの改善を目的に使用します
♦手の太陰肺経へ戻り、人間が生命活動を終えるまで巡回します
♦この経絡の流れが何らかの理由で悪くなったり、止まったりすると体に反応(=痛み)が表れてきます

 

臓腑って何でしょう?

上述した『手の○○経』『足の○○経』とは、関連する臓腑(ぞうふ)を意味しています。
臓腑は6臓6腑あり、下記のように分類されています。

(心包)
小腸 大腸 膀胱 三焦

聞きなれない臓器が含まれていますが、現代医学と同じ言葉であっても同じ臓器を指す場合と、違う場合があるので注意が必要です。

例えば脾(ひ)は現在の脾臓を意味するのではなく膵臓を意味します。
心包や三焦は現代医学には出てこない臓器で、東洋医学独特の考えを指すものであったりします。

ちなみに『臓』とは精気を貯蔵するもの、『腑』とは飲食物を消化吸収し、その精気を運搬する役目を持つと定義されています。

現代の医学では脳が各器官へ指令を出し、体をコントロールしていることが解明されていますが、紀元前に体系化された東洋医学は臓腑が協力・調和することで体をコントロールしていると考えられていました。

ツボ(経穴)を刺激して体調が改善する理由

鍼灸はツボ(経穴)を刺激することで自然治癒力を高めていく医学です。
(ツボのお話しは【ここをクリックすると】別ページに移動します)

異常を訴えている部位から遠くにあるツボを刺激したり、内臓の異常を改善するためにツボを刺激したりと、まったく関係が無く見える部分のツボをよく使います。

内臓の調整を整えるのに、体表にあるツボがどうして効果を発揮するのでしょう?

それは12本の経絡が人体を上下・左右・前後に走行している途中、いくつか体表近くを通過して手や鍼などで触れることができるからです。

『気』は所属している臓腑の経絡を使って体を巡っていきます。

体表近くを走行している経絡のツボを刺激することで、カラダの深部にある臓腑を調整することが出来るのです。

一見、関係がなさそうに見える場所にあるツボを刺激しても、経絡と気の流れを考えてみると、ちゃんと理にかなっていることが、東洋医学の不思議なところですね。

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