自律神経と季節の関係

密接に関係する体調と季節

最近の気候を見てみると、本来あるべき気温や天候と随分違う日が続いているように思います。

  • 真夏なのに寒い日が続いたり、逆に真冬なのに暖かい日が続く
  • 台風が多かったり、梅雨が無い(短い)
  • 豪雪地に雪が少なく、暖冬地が大雪になる
  • etc.

異常気象と言われる年がだんだんと増えてきている気がしませんか?

そしてこの『異常気象』に同調しているように、体調が優れない日が続くと感じる人もいるのでは無いでしょうか?

『体調』『季節』実は密接な関係があるのです。

季節から受ける影響

私たちが生活している日本には四季があり、春夏秋冬を感じて1年を過ごしていきます。
この季節が移り変わるタイミングで体調を崩す経験をしたことはありませんか?

  • イライラ感や不安感などに襲われる
  • 気力が湧かない
  • 生理不順が続く、生理痛がいつもよりツライ
  • 頻尿や下痢が続く(検査を受けても異常が見つからない)
  • etc.

これは季節の変化によって気圧や気温などが、人体の自律神経に影響を与えることが一因であると考えられます。
ある本を読んでいたら、こんなことが書いてありました。

季節や気候の変化など、敏感に反応するヒトほど自律神経失調症になりやすく、反対に自律神経失調症になりやすい体質のヒトほど季節や気候の変化に敏感である

東洋医学では気候も診察に必要な情報として扱われます。
天気予報を毎日見ているだけでも、自分の体調を推測することが出来るので、体調管理に役立たせてみては如何でしょうか?

天人合一てんじんごういつ

東洋医学には天人合一てんじんごういつとい考え方があります。
これは【ヒトの体調と気象は必ず関連があり、同調している】という東洋医学独特の思想です。

一昔前にお医者さんにこの話をしても『?』という顔をされたものですが、最近は心療内科や精神科の先生もこの考え方を理解してくれる人が多くなり、嬉しく思っています。

あくまでも個人の感想なので『そんなことは医師の世界では常識だ』と言われてしまえば、どうかお許しください。

ですが私が若い頃は東洋医学の考え方を理解してくれる医師が少なかった時代であったことも、事実なのです。

また東洋医学では『病気と気象は密接に関係していて、6つの病理パターンがある』と考えられています。
参考までに下記へ6つの病理パターンをご紹介しておきます。

6つの病理パターン

おたふく風邪はムンプスウイルス、水疱瘡みずぼうそうはヘルペスウイルス、プール熱はアデノウイルスなど、現代では細菌やウイルスが体内に侵入して病を発症することが知られています。

東洋医学は紀元前に誕生した医学であるため、病の原因を観察力や想像力などをフル稼働させて探求しました。
また人体解剖も行われていたようで、現在の解剖学と比較しても遜色が無いほど、人体を細かく観察していたようです。

その中で人体に影響を与える自然現象(病気の元)は次の6つだと考えられました。

  1. ふう
  2. しょ
  3. 湿しつ
  4. そう
  5. かん

これらは五行説ごぎょうせつと言われる思想のベースになり、6つの自然現象を六気ろっきと言います。

ここに酷暑や多湿、厳寒などの異常気象が加わると、

  1. 風邪ふうじゃ
  2. 暑邪しょじゃ
  3. 湿邪しつじゃ
  4. 燥邪そうじゃ
  5. 寒邪かんじゃ
  6. 火邪かじゃ

と呼ばれる病の原因へ変化します。
6つのじゃをあわせて六淫と呼ばれます。ろくいん/りくいん

人体は自然現象と同調しています

私たち人間のカラダは自然現象と同調して活動しています。
したがって四季の変化や異常気象など、自然現象の変動に伴って体調を崩す人が多くいることは、東洋医学では分かっていました。

代表的なお悩みは現代で言う『自律神経失調症』になると思います。

自律神経失調症は治ったと思っていても、季節の変化や気象などの自然現象に影響されて繰り返し発症する厄介なお悩みです。

当鍼灸院のHPでも『治療は継続していくことが大切』と訴えている理由はここにあります。
人間は自然現象と密接に関係していて、天候が悪くなると体調も悪くなっていくことが、東洋医学では分かっているのですから。

質問がございましたら、下記へお問い合わせください

Posted by kase-chiryouin