予防医学の考え方は紀元前からありました

最近ではTVのコマーシャルでも「未病治」という言葉が使われています。

未病とは「未だ(いまだ)病にいたらず」を意味し、病院ではどこにも異常は見られないけど、自分の感覚では何かがおかしい、違う感じがする、といった体の状態を指します。

未病治の「治」は治す・治療するを意味します。従って未病治とは現代風に言うと予防医学を指すことになります。

また、ぎっくり腰に代表される急性疾患にも非常に高い効果を発揮します。
鍼灸治療は以下の考え方で、予防医学にも急性的な疾患にも、対処できる治療方法なのです。

基本的な考え方

東洋医学の基本的な考えの1つに、病の原因は私たち人間の中にある正(自然治癒力や免疫力など)と邪(病の原因)が戦い、邪が勝ってしまうと病になるとあります。

現代の医学では外から侵入してくる細菌やウイルスに人間の免疫力が負けてしまうと、病になることが分かっています。
=免疫力、邪=細菌・ウイルスだと考えれば、人間の体内で「邪」が勝ると病になると考えられていた中国伝統医学は、現代と通じるものがあります。

現代医学では体の異常を訴えたり、健康診断などで異常が見つかったりした時点で治療方法が検討され、治療が開始されます。
そして異常個所が見当たらない、完治したら治療が終了となります。

標治法と本治法

標治法(ひょうちほう)

標治法とは、発熱や痛みなどの急性的な疾患の痛みを緩和させる治療方法のことです。
「標」とは表に現れた症状のことで、経絡の虚実の結果、生じたものと考えられています。
現代医学でいうと、対症療法に該当する治療で、まず体に生じた痛みを緩和させることに主眼を置いた治療を行います。

本治法(ほんちほう)

本治法は標治法とは逆に、体質改善を目的にした治療を指します。
『どうしてこんな病になったのか?』
この原因を考え、治療していくことで体質を改善していき、再発を防止していくことを目的にしていきます。

本来の鍼灸治療は本治法を主眼に置いて治療するもので、鍼灸治療の真髄もここにあります。

当院の考え方もまさに本治法であり、当院の基本的な考え方のページに記載している継続した治療の大切さは、ここにあります。

東洋医学の真髄

東洋医学の真髄は『未病治』、つまり予防医学にあります。
従って『体の異常を訴えなくなった』『異常が見られなくなった』、からと言って治療を終了するものではありません。

体内の「正」と「邪」は常に変化するものだと考えられているためであり、今後も「邪」に負けない体質にしていかなければならないことを目的に治療を継続していきます。

どんなに健康な人間でも、病になるリスクは当然あり得ます。

鍼灸治療では、今、直面している病やケガを治療するだけではなく、生まれ持った体質を『証』を元に解析していき、病やケガの根本を改善していくことが大前提になっている治療方法です。

今ある痛みやツライ症状が無くなればそれで良い、と考える方には少しでも東洋医学の考え方を分かって頂き、なぜ私たち鍼灸師が痛みが無い時でも定期的に治療に通って欲しいとお話しする意味を理解して頂ければ幸いです。

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